噂と実力

6/7
前へ
/142ページ
次へ
雅紀叔父様は嬉しそう。 「・・・やっぱり、こいつに学院を任せて大丈夫なのか。」 お父さんは本気で心配してる。 「兄さん、ひどいよ」 雅紀叔父様は本気で落ち込んでいる。 「でも、美保ちゃんがお嫁に行っちゃったら、泣きそう」 雅紀叔父様はボソッと呟いた。 「雅紀叔父様?」 「僕は、純矢くんか里中くんなら良いよ。まぁ、直樹と親戚になるのは抵抗あるけど、里中くんはいい子だしね。美保を任せても安心」 お父さんはさらっと爆弾発言。 「私も。純矢くんか里中くんが息子になるのは良いわね」 お母さんまで同調・・・本人達の意思は無視ですか。 「お父さん、お母さん」 私が声を上げると、 「あら、美保と純矢くんが結婚したら良いわねって話は、優子さんと、二人が生まれた時からしてたわよ。」 「純矢は幼なじみだけじゃなく、許婚かもしれなかったって事・・・」 私はため息をつく。 「あら?」 お母さんは意外そうに私を見る・・・お母さんは私の初恋が純矢だって知ってるから。 「美保ちゃん、僕は味方だからね」 雅紀叔父様は力説してた。
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78人が本棚に入れています
本棚に追加