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「泣いてなんか・・・」
私が反論しようとすると、
「泣いてるじゃん・・・"賭け"は俺の勝ちだな」
純矢はいたずらっ子の様な表情で笑う。
「・・・半年以上前の"賭け"なんて無効だし」
私が反論すると、
「本当に可愛げねぇな、お前」
「意地悪な幼なじみにお褒めに預かり光栄です。」
私達はそう言い合ってクスクス笑う。
「もう、いい加減になさい。お母さん、焼きもちやいちゃうわ・・・純矢に。美保ちゃん、ただいま」
そう言って、純矢から私を奪い、抱きしめたのは、純矢とそっくりな美人さん。
「優子先生、お帰りなさい。」
私が言うと、
「美保ちゃん、本当に可愛い。美保ちゃんが娘だったらな」
「また、うちの両親に怒られますよ」
私が笑うと、
「良いわよ、怒られたって。それに今日から、美保ちゃんのクラスの担任だから、毎日会えて嬉しい」
優子先生が爆弾発言。
「本当ですか。」
「もちろん。直樹は高等科で和矢は雅人くんと同じクラスよ」
「雅人、大喜びですね。」
「今日はパーティーしましようね」
「はい。分かりました。」
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