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私達が笑いながら言うと、
「母さん、いい加減にしろよ」
純矢が呆れてる。
「なによ。純矢だって美保ちゃんの事抱きしめたじゃない。私がダメなんて不公平だわ」
優子先生が純矢に怒るけど・・・そんな事を息子相手に怒る事じゃないですよ。
「さて、私は松岡優子。松岡純矢の母親で、あなた達の担任よ・・・里中修一くん、沢木美佐ちゃん」
優子先生が、振り返って、私達のやり取りを唖然と見ていた二人に言う。
「美保ちゃんから聞いてると思うけど、私達、付き合いが長いからこんな感じだけど、公私は使い分けるからね。」
優子先生が笑ってる。
「優子先生・・・相変わらずですね。」
「そうかしら・・・私はまたここに戻れて嬉しいわ。ここは本当に思い出の多い場所だしね」
優子先生は懐かしそうに校舎を見上げる。
「さぁ、初日から遅刻はまずいわね・・・でもその前に一言」
優子先生は私の耳元で囁く。
「向こうの学院長が美保ちゃん達に会いたくて仕方ないそうよ」
優子先生が笑って言う。
「なにも、優子先生を伝言係にしなくても良いのに・・・」
私が呆れると、
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