3月3日

17/37
28255人が本棚に入れています
本棚に追加
/439ページ
「……あー、わかった。俺帰るわ」 「だめっ!待って!」 腕を全力で掴み、俺を静止する雛は珍しく慌てているご様子。 「なんだよ?俺いらないみたいだから帰るんだけど」 「行っちゃだめです……1人にしないで」 強気な彼女が弱々しく懇願する様には、恋人として無下にするわけにはいかない。 というより、そもそも冗談のつもりだったのだが、これほど全力で止められるとは思わなかった。 いったい母さんは雛にとってどれほど脅威なのだろうか? 母さん達に連れられリビングに移動。 リビングの机にはお寿司が並んでいた。 「お腹すいたでしょ?さあ食べましょ」 「義母さん、こんなに豪勢でなくとも良かったのに」 「いいのよ、こっちが好きでやってんだから」 「俺の誕生日でさえ家で寿司食ったことねーのに……」 「しかもこれのせいで来月の俺のお小遣い、少し引かれるんだ……」 「いらないなら食べないでいいわよ?」 「それじゃあいっただっきまーす!」 父さんが少し不憫だと思ったが、お寿司は美味しく食べさせてもらいました。 「私本当に雛ちゃんみたいな可愛い子が娘に欲しかったの」 「いえいえ、私なんかぜんぜん……」 食事を終えると、次はお菓子とお茶が出てきた。
/439ページ

最初のコメントを投稿しよう!