ネイキッド・プリンセス

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「うん、よく冷えていておいしいわ。更に甘くて飲みやすいように感じるけど?」 「ええ、少し手を加えるだけでいくらでも飲みやすくする事が出来ます」 褐色のバーテンダーはワイングラスを傾けながら笑顔でそう答えた。 「そうねぇ・・・私も・・変われるかしら?」 「いくらでも変われますよ」 「飲みやすく・・して頂けるかしら?」 女は少し首を傾げ、バーテンダーを見つめている。 「ええ、僕でよければ」 「ありがとう。他にはいないわ」 誰もいない店内・・ 都会の喧騒から離れた地下のBARで・・ 始まりと終わりが共存する中・・ 金魚たちは戯れ、BARの張り詰めた空気を和ませてくれている・・・・ 完
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