7月6日

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と、その前に。ティーダは自分の頭に直撃したブリッツボールを返すとき、得意のシュートをしてみせた。それをみたビサイド・オーラカの連中は騒いだ。弱小チームなのでティーダのシュートに目を奪われたのだ。そしてやはりどこから来たのか、どこのチームに所属しているかを聞かれる。 ふいに口からザナルカンドの名前が出たがとたんに皆怪しい目で見る。だからティーダは慌てて撤回し、リュックに言われたように、シンの毒気にあてられたと言ってみた。すると皆悲しい目で納得してくれる。 飯を貰いにワッカに着いていったとき、ティーダはワッカなら…と思い、思いきってザナルカンドのことを聞いてみた。しかし答えはリュックと一緒だった。やはりザナルカンドは1000年前にシンに滅ぼされている。更にシンはザナルカンドだけではなく、世界のあらゆる場所を無秩序に破壊しているという。ここ、ビサイドにも密林の中に遺蹟のように文明的な建物の残骸がある。これは滅ぼされた街の跡なのだ。人が集まり栄えればまたシンがやってきて破壊。これの繰り返しゆえに文明は発展していかないのだそうだ。
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