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ティーダはすぐに帰れるだろうという思いに軽い絶望を感じた。
ビサイド村に着く。飯の前に寺院に祈りを捧げてこいとのこと。祈りがわからず尋ねるとそれはザナルカンドでブリッツの必勝祈願のためのお祈りと同じだった。ブリッツを知る人は誰でも知っている。
寺院に行くとブラスカ像がたっていた。ブラスカとは10年前、シンを倒した大召喚士だ。
祈りを終えてワッカのもとへ帰るが飯の用意が未だだから昼寝をする。しかし目覚めるとワッカがいなかった。
ワッカを探しに再び寺院に行くとワッカが不安げにたたずんでいた。なんでも従召喚士という召喚士になるための祈りを捧げている人間が丸一日帰ってこないのだとか。さもすれば命にかかわることもあるときき、ティーダはいてもたってもいられなかった。
おそらくそれは自分の父親に関係する。ある日突然いなくなった父親。人が死ぬことにティーダはおそれを抱いているようだ。
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