-Preface-

5/11
前へ
/39ページ
次へ
成充から解放された華芽は愁の元へ駆け寄り、そのまま思い切り抱き着いた あのナイフ…絶対愁さんだよね そんなことを思いつつ、嫉妬をしてくれるのが嬉しくて頬が緩みきっているのが自分でもわかった 「華…愛してる」 『ぼくも愁さんだーいすきっ』 二人の世界へと入り込もうとした刹那、華芽は背後に温もりを感じ現実の世界へと舞い戻った 「華芽~…俺は?俺は?」 『え、輝も好きだけど…意』 意味が違う好きだよ!と続けようとしたはずが、輝の声で遮られる 「結婚しよう!ハネムーンはどこにする!?」 輝が妄想ワールドへと旅立ってしまったのを、蘭華全員が哀れみの視線を向けながら見守った
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2433人が本棚に入れています
本棚に追加