-Preface-

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「ま、輝はいいや 本題入るよ」 未だに現実の世界へ帰って来ない輝を放っておくことにし、話を進めるようだ まあ、輝が妄想ワールドに行くのは何時ものことだしね 「会長、副会長の件だ」 後ろから威厳ある、低くてよく通る声が聞こえてきた くるりと後ろを振り返れば、椅子に踏ん反り返っている要の姿 『会長の引き継ぎって、葵さんの予定でしたもんね…』 その葵が留学となれば、再び会長を決めなければならない 葵が会長、愁が副会長の予定だったのだ 「華芽、お前副会長な」 にっこりと笑う要 そんな満面の笑み、見たことありませんけど と言ってやりたいが言えない 後が怖いのだ
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