-Preface-

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「で、会長は芳賀愁君、君に任せよう」 要の口調に思わず誰ですか、と言いそうになったが寸前のところで言葉を飲み込んだ 要するに、後が怖いだけ 『あの…ぼくなんかが副会長やっても大丈夫なんですか…?』 びくびくと怯えたように、少し俯きながら視線だけを成充に向けた 可愛いから大丈夫!などと、華芽にとって意味の解らないことを連発させている 自分が先輩になることすら変な感じなのに、更には副会長ときた 大丈夫かな…と、不安に思っていたがそれを遮るようにぷるぷると頭を振った 『ぼくが愁さんを支えるからね! 頑張ろう愁さん!』 そんな華芽の意気込みを、蘭華のメンバーは聞いていなかった 先程のぷるぷると小さく頭を降る華芽の姿に各々妄想ワールドへ旅立っていた
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