-Sweet-

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真面目な華芽はきちんと授業を受けるであろうことが容易に推測できる 会えるのは早くても昼休み そんなことを考えるたびに、溜息が自然と漏れる まだ朝だというのに既に数え切れない程息を吐いていた 「…華」 こんなとき、素直に自分の言葉を述べられる輝達が少し羨ましいとさえ思う 感情を表すことや、喋ることが苦手な自分は何も言えない 不器用な生き方をしてきたから、急に器用になれなんて言われたって出来るわけがないし 多少億劫になることもあるが今の自分でいいと思っている だって、こんな俺を華芽は好きになってくれたのだから
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