-Sweet-

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「華芽からのバレンタイン…開けるのも食べるのも勿体ない…」 『もう、ハル!』 頬っぺたに空気を入れ、ぷくっと膨らませたまま春臣を睨み付ける それを見た春臣の顔が紅潮していくのが面白いようにわかった 『ハル…顔が赤いけど風邪? 大丈夫…?』 勿論、春臣の顔が赤くなった原因の張本人はそれをわかってはいないようだ 「ん、なんでもない」 『じゃあ食べて食べてっ』 瞳をキラキラ輝かせながらハルを見上げる (…兎みてぇ) クラス全員の心が一つになった瞬間だった 「あーもう!華芽可愛すぎっ!」 『ひゃっ』 がばっと効果音が聞こえそうな勢いで春臣に抱き着かれた華芽は小さく声をあげた
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