-Sweet-

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『…しゅ…さん?』 怖い こんな愁さんは…知らない… 華芽が小さな声で愁の名を呼ぶと共に、愁が華芽に近寄り乱暴にその手を掴んだ 愁は言葉を一言も発することなく、掴んだ腕をそのまま引っ張り歩き出す 突然のことに春臣やクラスメートは勿論、華芽も反応する余裕がなかった 『あの…愁さん』 呼び掛けにも応じず、ただ黙々と歩く愁に引かれ、華芽は小走りになりながらついていった 『愁さん?まだ授業…ひゃっ』 一言も言葉を交わすことなく歩き続け、やっと立ち止まったのは愁の部屋の前だった 扉を開けると愁は華芽を担ぎ、真っ直ぐ寝室へ向かうとそのままベットに華芽を落とす
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