-Sweet-

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じんわりと瞳に涙を浮かべ始めた華芽の顔を見ることなく、愁は華芽の首筋に顔を埋めていた チクり、何度も痛みが走る 首筋だけではなく、鎖骨や肩、あらゆる所に痛みが走った 『愁さ…な、んで…?』 幸せな行為が今は怖い そう感じてしまった華芽は何度も愁の名を呼び問い掛けるが、答えは返ってこなかった 不意にカチャカチャと音が聞こえ、その直後、下半身が外気に触れているのがわかった 『やっ…愁さん!やめて!』 バタバタと足を動かし抵抗してみるが、足を押さえられ頭の方へと移動させられる 自分でも見ないような所を凝視されているのかと思った時には既に涙が頬を伝っていた
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