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「ごめん…ね」
愁は眉を下げ、チュッとリップ音をたてたかわいらしいキスを華芽の唇に落とした
華芽の両手に先程縛ったネクタイを解き、少し赤くなっている手首を優しく舐めあげる
『あっ…しゅ…さん』
先程までの行為とは違う、優しく愛の含まれた行為
それだけで華芽の体に甘く響いた
「優しく…する」
ふんわりと柔らかな笑みを浮かべた後、愁は華芽の額、瞼、頬、鼻、そして唇にキスを落としていった
未だに繋がったままの身体だが、まるで今から行為を始めるように優しく愛撫をしだした愁
それを必死に受け入れようと、赤く染まる頬を隠すように愁の首に腕を回す華芽
『愁さ…だい、すき…っ』
華芽の用意したバレンタイン
手作りのチョコレートケーキの上にも同じことがかかれていることを、愁はまだ知らない
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