蘭華爛漫

－Parting－

『要さん、成充さん、卒業おめでとうございます
そして、蘭華お疲れ様でした』

卒業式も無事(？)終わり、学園の門でお別れを告げている真っ最中だ

今は華芽の涙も落ち着き、普通に会話ができる

『葵さんも、留学頑張ってくださいね
蘭華のことも任せてください！』

「そうそう、俺が居るから先輩方は安心して旅立ちなさい」

『こら、輝』

「華芽は俺が守るから心配いらないですよ」

『ハル、笑顔黒いよ…』

「…華……俺の、ダメ」

『愁さんっ…ちゃんと挨拶しなきゃだめですっ！』

別れの言葉を告げ、花を渡したいのにどうやらこの三人はそれをさせてくれないようだ

華芽ははぁ、と小さく溜息を漏らした