-Parting-

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「華芽、ちょっとこっち来い」 『なんですか?』 良い雰囲気で渡したかったはずの花束は… 無理だと判断し、無理矢理押し付けるように渡す羽目になった 未だに葵に突っ掛かっている輝とハルが視界に入るたび、華芽は溜息を漏らしていた 何度めになるかわからない溜息を漏らした後、要に手招きされ、不思議に思いながらも近寄ってみる 『どうかしました?』 首を傾げ、要の顔を見上げる 「餞別、もらうな」 ニヤリ、微笑んだ要の顔が華芽の顔に近付いて直ぐに離れた …ん? 『ひゃあっ!』 「……殺す」 「あー!要さんズリィ!」 2秒ほど経って、要にキスされたことに漸く気付いた
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