-Parting-

8/8
前へ
/39ページ
次へ
『…たまには遊びに来て下さいね』 「あぁ」 「華芽に会いに来るからね」 「…くんな」 『こら!愁さん!』 相変わらず騒がしいけど、今もこれからも、ぼくたちは変わらずに居たい 華芽が周りを見れば、蘭華全員が笑みを浮かべていた 「新入生が入ってくるし、俺の代わりに来る留学生もいるから忙しくなるぞ?」 『葵さん…』 「寂しがってる暇なんかないんじゃない?」 『ふふっ…そうですね』 葵のさりげない気遣いに華芽は小さく笑みを漏らした 別れは寂しいけど、そのぶん新たな出会いもある 悲しいことばかりじゃない 葵の言葉からそう思った華芽は、最後まで涙を見せることなく笑顔を浮かべていた
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2433人が本棚に入れています
本棚に追加