-Preface-

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変化 それはいつも突然やってくる なんの前触れもなく訪れるものなんだ 『ええ!?葵さん留学するの?』 「あぁ、交換留学でイタリアに行くことになったんだ」 「わー流石、我等が斑目葵様ですねー」 『ハルのばかー…葵さんまで居なくなっちゃうなんて…』 華芽はがくっ、という効果音が聞こえそうなくらいに肩を落とした 春臣の少し嫌みが入っていたような言葉に突っ込む余裕もない 今の季節は2月 来月には要と成充が卒業して学園から居なくなる それだけでも淋しいというのに、更に葵までもが留学という形で学園から居なくなんて、耐え難い淋しさだ
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