-Preface-

3/11
前へ
/39ページ
次へ
「華…俺が、いる」 『愁さん…』 華芽がうるうると瞳を潤ませていると、その背中から優しく愁が抱き着いた 相も変わらず、バカップルは健在 「ちょっと愁!今から大事な話するから華芽から離れろ!」 その声に、思い切り嫌な顔をしながら渋々といった感じで愁は華芽から離れた そして声の主の方を恨めしそうに見つめる 「んな顔してもだめなもんはだめ さ、華芽はこっちおいで?」 『でも…そこ、成充さんの膝ですけど…』 ぽんぽんっと自分の膝を叩きながら早く、と急かす成充に愁は更に殺意を篭めた視線を送った
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2433人が本棚に入れています
本棚に追加