-Preface-

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「ほーら、華芽ちゃーん」 『ひゃあっ!?』 にこやかな笑みを浮かべながら膝を叩き続ける成充と、それを睨み続ける愁をおろおろと見ていると急に手を引かれた 『あっ…あうぅ』 急に手を引かれたことで、バランスが崩れ成充の上に倒れ込むような形になってしまった その瞬間、華芽の頭上を何かキラリと光るものが高速で通過した 「ふっ…甘いよ愁 でも、仕方ないから離してあげる」 チラリと上を見れば相変わらずにこにこしている成充が目に入る しかし、その右手には先程まではなかったはずのナイフが収められていた
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