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キーンコーンカーンコーン
やっと6限目の授業が終わりそそくさと帰る用意を始める凌
凌『さぁ疲れたしとっとと帰るか』
凌は鞄を持ちドアに向かって歩いて行こうとするが木下に呼び止められてしたった。
木下『凌なんか忘れて無い?』
すぐに脳へ思考を巡らせるが何も思いつかない…
なので美樹に助けを求めるべく視線を送る。
視線に気がついた美樹は近寄ってくると状況を把握出来てないので「どうしたの」と聞いてきた。
木下『凌が帰ろうとしてたから何か忘れてないか聞いてみたんだよ』
凌はまだ何のことか分からずうーと唸っている。
そんな凌を見かねた美樹は助け舟を出す。
美樹『そうだ凌私野球部のマネージャーやってるんだよ』
あぁそうなんだ…
そういや木下が言っていた気がするな、そんで美樹に悪い事したなぁって話しになって…
それで確かその気持ちがあるなら放課後部室に‥部室に…
凌『あ゛ぁぁ忘れてた!』
思わず大声を出してしまった為、まだ教室に残っていた数人の生徒が一斉に凌を見る。
だが何も無かったかのようにまた自分達の世界に戻っていった。
木下『やっと思い出した?』
凌『美樹のお陰で何とか…』
美樹を見ると‥ってあれ美樹がいない。
木下『美樹なら先行ったよ?』
凌『なら俺達も早く行こう』
木下の返事を聞く前に凌は教室を出たのだが、すぐに戻って来たと思うと一言。
凌『部室どこ?』
これにはさすがの木下も苦笑いを浮かべるしか無かった。
木下『俺も行くから一緒に行こうよ』
凌『おぅ』
そして木下について行く事5分、凌と木下は部室に着いていた。
凌『へぇ~部室のくせになかなか広いな』
凌がそう言うのも無理もない、なんと言っても広さが教室1個と同じ広さなのだ。
木下『理事長が野球部のためだけに改装してくれたんだ、ちなみにグランドもな』
あの広さにしたのはまさかの理事長だった。
凌『理事長は野球が好きな訳か、ていうことは野球部のために色々買ってくれたりするのか』
さすがにそれはないらしいが、野球部が活躍すればいつでもバックアップしてくれるらしい
凌『いい理事長だな、あと入部届けって誰に貰うんだ?』
凌はどうやら入部するらしい。
木下『監督に言ったら貰えるぜ!』
凌『わかった!帰りに貰うよ!』
こうして凌は翌日入部届けを出し野球部に入部するのだった。
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