49人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
俺の名は藤田凌!
趣味はプロ野球と高校野球を見ることで、生まれは埼玉だけど中3のときに大阪に引越すことに。
だけど高校2年になった今年からは俺の生まれた埼玉県にある山下学院に転校することになってまたこの街に戻ってきた。
母『凌朝よ、起きなさい』
朝から元気過ぎる母が大きな声を2階に向ける。
凌『起きろって‥まだ7時だろ…』
誰から見ても分かる程の寝起き顔の凌は2階の部屋からゆっくり階段を降りリビングに向かう。
ドアを開けるとリビングに入り大きな欠伸を1つすると目の前の椅子に座る。
母『学校が近いからって油断してたら遅刻するわよ』
目の前にいるにも関わらず先程と同じ声量で話す母の朋美38歳。
凌『分かってるよ…』
言い終わるとまだ眠いのかうつらうつらしている。
そこに…
父『やっと起きたのか、今日から新しい学校だろ?』
呑気な事を言っている人物を睨む凌は眠いながらも声を張り上げて言う。
凌『新しい学校に行かないといけなくなったのは誰のせいだよ』
凌の父隆一は少し声のトーンを落とし静かに本音を語りだす。
父『ちょっと成績が悪かっただけなんだ‥それなのに……それなのに………』
言い終わるにつれだんだんとしゅんとなっていく隆一を同情してしまった凌は優しく励ました。
凌『でも辞めさせられなくて良かったじゃんか頑張れよ父さん』
父『ああ頑張るとも』
息子に頑張れなどと言われると思ってなかった父隆一だが、逆を言えばそれだけ息子が大きくなったと実感する。
凌『おぅ!』
話が終わり朝食を食べ終えた凌は身支度をする為に2階の自分の部屋に戻り着替えを始めた。
凌『えっこの制服センス無さ過ぎるだろ‥ってまぁ仕方ないか』
軽く愚痴をこぼすも制服に着替え終えた凌は他の身支度を済ませ学校へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!