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清々しい秋晴れの空の元、朝早くから凌達は市営球場に来ていた。
まあ今日凌達は試合だから当たり前なのだが…
とは言っても凌にとっては転校後初試合の日だ。
自分達の試合は2試合目なので凌たちは1試合目の試合を見ることにした。
凌と木下はバックネット裏の席に座り話し始める。
凌『なぁ木下?この1試合目のチームって強いんか?』
ぱっと見た限りでは特にずば抜けた選手は見当たらなかったので聞いてみる。
木下『先行の光陽ってところは俺たちと同じようなチームだね、後攻のチームは今回が公式戦初出場の美加の台だよ』
分かりやすく教えてくれた木下に感謝し、しばらくグランドを見つめていた。
凌『おっ始まるみたいだな』
グランドには両チームが整列していた、挨拶が終わると美加の台ナインはそれぞれのポジションに散り光陽はベンチに戻っていく。
投球練習も終わりバッターが左打席に入るとプレイボールが掛かり試合開始のサイレンがなり響いた。
試合はワンパターンな結果でなんと初出場の美加の台が5回10ー0でコールド勝ちを収めた。
凌『よし次俺らの番か』
2回を見終わった段階でアップを始める為球場を出てきていた凌達は今ベンチへ続く通路前に待機している
木下『皆荷物持っておきなよ、前のチームが出てきたらすぐ入るから』
各自返事をすると床に置いていた荷物を手に持った。
するとタイミング良く先程試合を終えた美加の台の選手達が引き上げてきた為凌達は入れ替わりでベンチに入って行った。
木下『皆スパイクに履き替えたらすぐグランドでてキャッチボールだから急いでよ』
それだけ言うと早々にグランドへ出て行く。
凌『早っ!』
そうは言うものの凌は既にスパイクに履き替えておりグローブを手に取りグランドへ向かう。
1分後には外野の芝生に全員集まりキャッチボールを始めた。
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