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木下『きれろーーー!』
だが思いを乗せたその声はボールには届かず‥ボールは無情にもポール直撃のホームランとなった。
木下は悔しそうに顔をしかめると呟く。
木下『くそっ…』
そんな様子を見た平石は思わず木下に謝った。
平石『す‥すいません…』
いきなり謝られてしまった木下だが特に気にする素振りも見せず言う。
木下『まだ1点返されただけなんだから心配せずに投げなよ』
木下はニカッと笑い平石の肩をポンポンと叩く。
平石『は‥はい!』
力強い返事が返ってきたのを確認すると木下は戻って行った。
仕切り直しといきたいところだったのだが続く2番、3番、4番に連打を許し、5番にはタイムリースリーベース、6番にはタイムリーヒット、7番にはツーベース、8番には犠牲フライを浴び
続く9番にはヒット、打者一巡して1番には悪夢の2打席連続となるスリーランホームラン、続く2番、3番はなんとか抑えてチェンジになった。
山下学院2ー9さきたま高校
そのあとは両チーム立て直し回は7回表山下学院の攻撃、この回山下は点が入らなければコールド敗けである。
そんな状況にいる凌達はと言うと…
凌『おいおいおいおいコールドとかまじシャレにもなんねーぞ…………あいつは打てるのか?』
かなり焦っていた………
木下『厳しいかも‥ね…』
木下も声には出さないが焦っている‥案の定。
審判『ストライク、ストライク、ストライク、バッターアウト!』
あっさりと1アウト取られてしまった。
木下『1アウトか…』
木下は悔しそうに顔をしかめなる。
審判『ストライク、ストライク、ボール、ファール、ボール、ファール、ストライクバッターアウト!』
頑張って粘ったのだが8番打者も三振に倒れついに2アウトになってしまった…
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