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加藤『おぅ‥て言うかよ田中はネクスト行かなきゃいけねーんでねーの?』
田中にそう言うと遅れながらも加藤も凌の横に移動を始めた。
田中『あっすっかり忘れてたなぁ……』
次の打者なのにも関わらずとくに慌てた様子も無くヘルメットをかぶると自分愛用のバットを持ちネクストに向かった。
所変わってマウンドでは…
西『はぁ9番のくせにホームランなんか打つなよな、おかげでコールドじゃ無くなったじゃんかよ……あーめんどくさ………』
さきたま高校エース西がぶつぶつと愚痴をこぼしながらマウンドの土をならしていた。
そこにキャッチャーの峰がなだめる為に話し掛ける。
峰『落ち着けよボケカスこんちくしょうが』
なかなか酷い言われようの西だがたいして気にした様子も無く言う。
西『うわっ!?今とてもめんどくさいのに更にめんどくさい奴がきちゃたじゃん………』
いや気にしてたみたい…
違う意味でだけど。
峰『お前いつも言うけどそのめんどくさがりな性格鬱陶しいんだよ馬鹿やろう』
本当に鬱陶しいのだろう眉がひくついている。
西『めんどくさいものはめんどくさいんだからしゃあねーじゃんよ………あーねみぃ』
こんなときに欠伸した西に峰は呆れた。
峰『もういいお前といると調子狂うぜ馬鹿やろうこのやろう』
変な事を言い残すと峰は自分のポジションへ戻る。
西『まったくめんどくさい野郎だな………はぁ……』
そうは言ってるものの顔はさっきまでの気の抜けた物ではなく真剣その物になっていた。
西『めんどくさいけど俺投げるよ』
その言葉は誰に言うでも無くただ空に向かい嘆かけ気合いを入れた。
これから始まる山下学院の猛攻をしのぐために!
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