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「わかったんならいいさ。
俺はな、総司。お前のそういう素直なところはいいと思ってんだぜ。」
一度表情を緩めた土方が再び厳しい顔つきになる。
「……はい。」
おとなしく沖田が答える。それを一瞥した土方がまた口を開いた。
「だが、少しばかり思慮に欠ける所がある。もう少し考えてから行動しろ。」
「…すいません。
わかってはいるのですが。いつも考えるより先に体が動いてしまうんです。
精進します。」
「そうしろ。
お前自身の為だけでなく近藤さんの為にもな｡」
「はい！
土方さんの為にも精進しますね。」
沖田は満面の笑顔を土方に向け、土方はそれに苦笑で返した。
「フン。
せいぜい精進しろ｡」
そう言うと土方は体の向きを変え沖田に背中を見せた。
「あっ、もしかして照れたりしてます？」
土方のその背中を嬉しそうに見つめながら沖田がからかい口調で問うた。
「ハッ、するかよ。そんなもん｡
そんなことより速いとこ永倉達と合流しねぇとな｡」
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