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「バカっ!最低!」
教室中に響く瑞希の声。
「何でそんなに小さいことで大学進学諦めるのっ!!?」
言わなくても分かるだろうが、俺は今、瑞希にめっちゃ怒られてる。
理由はこの前の模試の俺の偏差値が悪すぎて、瑞希と同じ大学に進学することを諦めかけたから。
夏に、一緒に同じ大学行こうって言ったのに、俺がバカなことを言うから喧嘩にまで発展した…。
「何か言ってよ!…もういい!」
っバタン――!!
瑞希は教室から出ていった。
泣いていた…。
「あ~あ、女の子泣かせちゃダメじゃん、佑介~。」
そう言ってきたのは葵。
「うるせぇな、ちゃかしに来たんならあっち行ってくれないか?」
「別にそんなんじゃねえよ。てか、お前、早く謝りに行けよな。」
葵はそう言ってまた何処かへ行った。
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