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「ゆう!やっぱり何かあったんじゃん!」
「ごめん。けど、話すし。」
俺と瑞希はブランコに座る。
瑞希は真剣な顔でうなずいた。
俺は母親が亡くなった事を話した。
けど、その事を話すのは簡単な事ではなかった。
話している途中に涙が出た。
瑞希は聞き終わってから、ずっと黙っていた。
突然の話で驚いたのだろう。
俺は瑞希の方を向いてびっくりした。
瑞希は泣いていた…。
何で瑞希が泣くんだよ…。
しばらくして瑞希が言った。
「ねぇ、ゆう…、自殺したり、どっか行ったりしないでね?べ、別にゆうがそんな弱い人間だとは思ってないけど…。」
何で…何でそんなに心配してくれんの……?
「瑞希、何でそんなに俺の事を心配するんだよ…?」
気になって聞いてみた。
「そんなの…ゆうのことが…好きだからに決まってんじゃん…。」
「えっ!!!?」
俺は本当に驚いた。
まさか、自分に想いを寄せている人がいるなんて、思わなかったから…。
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