842人が本棚に入れています
本棚に追加
なんたってアレスは
最年少で自治都市にアトリエを持てた魔術師
気難しそうな印象の人だけど
彼の下にいれば
きっと得る物は多いだろう。
相手がどんなやつでも
あの
魔法自治都市
に半年も住める。
それだけで僕の胸は不必要に高鳴るのだ。
門の前にいるだけで興奮する
頬が熱いのが自分でもわかる。
新人丸出しでちょっとみっともない…
「あの…僕ギルドから派遣されて来ました」
普段より声が高くなって自分で驚いた
「うん確認した。通っていいよ」
門番の魔法使いが門を開ける
噂に名高い石英の混ざったキラキラ光る石畳が眩しい
軽く深呼吸をして僕は記念すべき一歩を踏み出した。
「…ちょっとキミ」
「はい!?」
地図を確認していたら
門番の人の声
僕はいきなり何かをやらかしたのではと心配になった。
「あと5分したら交代だからよかったら案内するよ」
「はい。ありがとうございます」
道に迷う心配はなかったけど
早く町に馴染みたかったので素直に厚意を受けることにした。
最初のコメントを投稿しよう!