新米魔法使い

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なんたってアレスは 最年少で自治都市にアトリエを持てた魔術師 気難しそうな印象の人だけど 彼の下にいれば きっと得る物は多いだろう。 相手がどんなやつでも あの 魔法自治都市 に半年も住める。 それだけで僕の胸は不必要に高鳴るのだ。 門の前にいるだけで興奮する 頬が熱いのが自分でもわかる。 新人丸出しでちょっとみっともない… 「あの…僕ギルドから派遣されて来ました」 普段より声が高くなって自分で驚いた 「うん確認した。通っていいよ」 門番の魔法使いが門を開ける 噂に名高い石英の混ざったキラキラ光る石畳が眩しい 軽く深呼吸をして僕は記念すべき一歩を踏み出した。 「…ちょっとキミ」 「はい!?」 地図を確認していたら 門番の人の声 僕はいきなり何かをやらかしたのではと心配になった。 「あと5分したら交代だからよかったら案内するよ」 「はい。ありがとうございます」 道に迷う心配はなかったけど 早く町に馴染みたかったので素直に厚意を受けることにした。
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