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「いっぱいいるな…こんなに部活あったか?」
「ううん、その部活毎の応援の人だと思うよ、勝てば部費に予算が出るからね」
よく見るとミーティングやスポーツドリンクを配っている部活もあった。
「本格的な陸上選手みたいだな」
「それでも一つの部活で出るのは四人なんだよね」
「俺達は二人だけどな…」
レンは出場者が揃ったことを報告するために受付カウンターに向かい、その間俺は体術部と書かれた立て札の前で座って待つ事にした。
「よぉ…ゼクセル」
「なんだ、健か」
「なんだじゃねぇよ…とことん俺の事舐めやがって…」
「で、お前らは誰が出場するんだ?」
「見りゃわかるだろうが」
健が指差した先に魔法戦闘部と書かれた立て札があり、そこにザックスと、上級生らしきF組の連中が座っていた。
「F組しかいないじゃないか」
「あぁ?当たり前だろ、他のクラスの奴がいたらそこにも点数が入っちまうだろうが」
という事は、魔法戦闘部でもエリートの優遇が行われているという事になる。
まぁ俺達もC組の連中しかいないので似たようなものだが。
「そんな事よりお前達二人でどうするつもりなんだ?お前言っとくけど魔法使ったら叩かれるぞ?」「わかってるよ」
「はん…まぁせいぜい強気で頑張ってくれよ」
そう言って健は魔法戦闘部の立て札のある所に戻っていった。
「やべぇ、そういえば対策方法考えてなかった」
「何を話していたの?」
健と入れ替わるようにレンが戻ってきた。
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