第三章 体育祭

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「いよいよか…」 学校の前に来ているが…何やら学校中に凄い飾り付けが施されている。 だがこの飾りつけがより俺の心を引き締めさせる。 ちなみに飾り付けの飾りは小等部が作り、設置したのは中等部のようだ。 ルクいわく、小等部が作った物のほうが保護者の方々のうけがいいらしい。 「みんな、おはよう」 「遅いぞゼクセル!」 教室に入ると既に着替えを終えて体操着になっているクラスメイトがほぼ揃っていた。 「他の奴は?」 「あぁ、他の奴は委員会とかで抜けてるよ」 ルクの姿が見えないのはそういう事か。 「とりあえずゼクセルも着替えてこいよ」 「あぁ、わかった」 俺は更衣室に向かい、着替えを終えて再び教室に戻った。 「あ、ゼクセル君こっちこっち」 教室に戻るとさっきまでいなかったリンとレンが教室に来ていた。 「あれ、お前らさっきいなかったのに」 「私は着替えてたんだよ、なんかみんな異常に来るの早いよね、後三十分はあるのに」 「僕は部室にいたから」 二人とも既に体操着に着替えている。 「はいこれ、ゼクセル君」 リンが黄色の帯を渡してきた。 「なんだこれは?」 「C組の帯だよ、組毎に色が分けられているから誰が味方かこれですぐわかるよ」 「ちなみに他のクラスは何色なんだ?」 「確かAが赤、Bが青、Cが黄色、Dが緑、Eが紫、Fが水色だよ」 いろんな色があるが、自分の髪の色と同色の奴は少しかわいそうだ。 「サンキュ、とりあえず着けるよ」 クラスの連中は全員頭に帯を締めていたので、俺も邪魔にならないように帯を締めた。
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