137人が本棚に入れています
本棚に追加
ペ「アリスッ!!」
まるで待ち伏せしていたかのように飛び出してきた白ウサギさん。
「……ペーター…あなたねぇ…。」
もう呆れを通りこし感動が押し寄せ涙が出そう。
でも、もうこの毎日にはかなり慣れてしまった…。
(イヤ、慣れちゃダメでしょ…。)
内心1人ツッコミがペーターに会うたびに上達していく。
ペ「酷いです。いつも、いつも僕を避けてますよね?」
「………………そんなことあるわけないじゃない」
我ながら胡散臭い笑顔を振りまく。
エースの事言えないわ…。
ペ「嘘ですね?」
「あら、何でそう思うの?」
ペ「明らかに間がありすぎます」
ペーターにしては痛い所をついてくる。
たが、毎回毎回待ち伏せされてる身にもなってほしい。
精神的に来るのだ。
あ、あれ?
本当にクラクラ目眩が…?
目の前の背景やペーターがグニャリと歪み足の力が抜けた。
ペ「アリス!?」
「…っ、大丈夫よ」
地面に膝をつく前に素早くペーターが支えてくれた。
以外と力が強く不覚にもドキリとしてしまう。
ペ「そんなわけありません!!真っ青ですよ!?とりあえず自室に戻って安静にしていて下さいね!?」
「…分かったわ」
ペーターにふわりと抱き抱えられスタスタと城へと歩き出した。
だがその後、自室はアリスのではなくペーターの所だった。
一瞬でもカッコいいなんて思った自分に物凄く後悔する。
だけど……――――
―好き―
なんだよね…?
終われ←
最初のコメントを投稿しよう!