52人が本棚に入れています
本棚に追加
「母さん、起きてよ」
母を揺すり起こす
「蓮夜....良かった...」
目覚めた母は蓮夜を見て泣きながら良かった、と繰り返していた
しかし、蓮夜の心はただひたすらに木ノ本が雪斗に何て返事をしたのか、気掛かりで仕方なかった
「母さん、疲れてるだろうから、今日は帰りなよ」
今は1人になりたかった
「分かったわ、何かあったら呼びなさいね?」
「わかってるよ」
母さんは最後まで心配しながら出ていった
「フゥ......」
誰もいない病室で1人、考えを巡らせてみた
「(木ノ本は確実にOK出すよなぁ、相手が雪だし...
けど...オレも.....
やめよ、未練がましい)」
頭を振って良い方向に考えを行かせようとするが、出来なかった
最初のコメントを投稿しよう!