ほら

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「いい子にしてた?」 綺麗な笑顔。 「うん」 直ぐに目をそらした。 引き込まれそう。 黒目がちなあの瞳。 「お昼!2人とも,昼ご飯何食べるー?」 母の声 午前11時41分 お腹すいた。 「「オムライス」」 いつものことだけど, 雅人と声が重なった時は ちょっとだけ嬉しい。 好きな具は 人参にタマネギにご飯にウインナー。 簡単かつ美味いのがポイント。 いつもは僕が作る。 今日は母さんが作る。 僕が作るオムライスには バターは入れない。 母さんが作るオムライスは バターが入っている。 ほんのり甘いだけだけど。 差ほど味は変わらない。 僕はお皿とスプーンを, 雅人はお茶とケチャップを用意した。 焼く音がする。 良い匂い。 向かい合わせに席に着いて, 出来るのを待った。 ケチャップで書く文字何にしよう。 「真樹人」 「雅人」 同時に発したのはお互いの名前で, きっと同じことを考えいた。 微笑みあって, 僕は不意に思い出したことを口にした。 「明日体育あるねー」 「そうだった!体操服忘れるとこだった……。ありがとう。またハードル走?」 ありがとう がくすぐったい。 「もう(笑)明日からバドミントンだよ!」 「やりぃ♪楽しみだな!」 2人でできる競技は,楽しい。 1人は寂しい。
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