4人が本棚に入れています
本棚に追加
僕はその道を歩き続けた。
鞄の中にはバス停近くのスーパーで買ってきた食べ物等の日常品が入っている。
森が開けてきた、あともう少しだ。
夕焼けに染まった世界の中で、ぽつんと浮かんでいる瓦屋根の二階建ての家。
おばあちゃんの家だ。
僕は一目散におばあちゃんの家の戸を掴んで、横にスライドさせる。
がらがらがら、という音と共に戸を開けた。
「おばあちゃん!」
僕は目の前に広がる暗闇に向かって怒鳴ると、朧げに暗闇に浮かんでいた扉が開かれた。
最初のコメントを投稿しよう!