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「ホッホッホ、入っておいで」
半年ぶりに聞くおばあちゃんの声は相変わらずのしゃがれ声だ。
僕は靴をきちんと揃えて、歩きだした。
おばあちゃんの家はわりと不思議な構造となっている。
居間まで10メートル程の板張りの廊下には隣接する部屋が無く、文字通りの一本道で、居間に入ると一番奥に階段があって、7つの扉がある。
東西南北、方角通りに扉があるということだ。
部屋の中央には3人掛けのソファーが2つとその大きさにあった机があり、おばあちゃんは僕から見て左側のソファーに座っていた。
「おや、まぁ‥大きくなって!」
お決まりの台詞である。
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