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「っと、遅れちまう。じゃあ、確かに渡したからな」
そういうと黒沢教諭は少し小走り気味に教室をでていった。おそらく先程放送で連絡していた5分後にある職員会議に出席する為であろう。
この教室は四階にあるが職員室は一番下の地下一階。地下といっても半地下だけど。
先生が間に合う事を祈りつつ、僕は再び帰る準備を始めた。
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「で、何で僕は此処にいるの?」
「いいじゃない、貴方の写真ってたかーく売れるんだからさ」
「あぁ‥さいですか」
僕は、はぁと大きなため息を吐いた。僕の向かい側の椅子には僕がため息を吐く理由となっている女性がクスクスと笑いながら、優雅に紅茶を飲んでいる。
彼女は楠・かえで(クスノキ・カエデ)。
成績優秀、黒髪ロングの美人で写真部の部長、かなりの人気と人望(特にある女子達の中で)がある。
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