朝と夜

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「着替えた?どう?」 慌てて服を脱ごうとしていた手が止まる。 「え…と…!私には似合わないと思う!というか無理です!」 「見ていい?カーテン開けるよ?」 嫌だ!!と思ったけれど、私が嫌だと言ってもご主人様は有無を言わさないだろうと直感的に思った。 「ち…ちょっと待って!…心の準備が…!!本当に恥ずかしいの!」 慌てて降ろしかけたワンピースのチャックを上げる。 ほぼそれと同時にカーテンが開いた。 反射的に体を隠そうと両手で肩を抱きながら、しゃがみ込んだ。 「もうやだ~~~~~!恥ずかしい!」 ご主人様の顔を見れないまま情けない声を出す私に、ご主人様は少し苦笑しながら言った。 「何やってんの…。ほら、立って出ておいで。」 「嫌!絶対に嫌!」 激しく拒否する私にご主人様は手を差し出しながら言った。 「ほら。大丈夫だから出ておいで。君の全身を見せて欲しいんだよ。せっかく綺麗な服を着てるんだから。」 軽くご主人様を睨んだけれど、ご主人様は出した手を引っ込めようとはしなかった。 仕方なく俯きながらご主人様の手に自分の手を乗せると、ご主人様は私の手を強く握って、そのまま私を試着室から引っ張り出した。 突然、強い力で引っ張られた私はバランスを崩してご主人様の胸のあたりに思いきりぶつかってしまった。
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