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ご主人様と一緒に電車に乗り込んで、比較的混んでいてもラクなドアの近くに立つ。
「何で朝の電車に乗るとこんな憂鬱な気分になるんだろ。。」
軽くため息をつきながら言うと、頭の少し上からご主人様の声が聞こえた。
「俺はそう悪い気分でも無いよ?」
どうして?と聞こうとした時、電車がガタンと揺れた。
高いヒールを履いていた私は立っているバランスを崩してご主人様にぶつかってしまった。
「っっっごめんなさい!!」
そう言って離れようとしたら、強い力で腰を引き寄せられた。
「!!!?」
驚く私にご主人様は言った。
「そんなに慌てたら、また転ぶよ?」
私の慌てぶりとは正反対の彼の余裕な態度が悔しかった。
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