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フワリと髪が靡き
カツンカツンとパンプスの音が響く
「おはようございますっ」
「珠璃様おはようございますっ」
容姿が不良じみた奴らが俺に頭下げる
先輩、後輩関係なく
珠璃「ああ
おはよ」
俺は自分のクラスの扉の前に立ち
扉を脚で乱暴に開けた
ズカズカと教室に入り
椅子にドカリと座った
クラスメートは警戒心丸出しで
俺を見る
別に何もしなきゃ
俺だってしねーよ
あー
タバコ吸いてぇ…
スカートのポケットを漁り
タバコを出した
最後の一本
タバコをくわえ
ライターで火を付けようとした
カチッカチッ
……火が付かない
チクショー
獄寺にでも借りるか
俺は席が近い獄寺の所へ歩いた
珠璃「獄寺~」
獄寺「んだよ」
珠璃「ライターさ
火付かないから貸して」
獄寺「俺も今切れた」
タバコをふかしながら
ライターをカチカチやる獄寺
こっちも切れてたのか
珠璃「んじゃ火くれ」
獄寺「はぁ?!」
獄寺が今吸っているタバコを指さした
珠璃「良いじゃん
火くらい」
獄寺に顔を近づかせタバコを獄寺の火種にくっつけた
獄寺「……今日だけだぞ」
珠璃「んーども」
タバコを強く吸い
珠璃のタバコに火種がうつった
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