九州地区

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しかしやはりと言ったところか、アルカイダの目に飛び込んで来たものは、ビッシリと敷き詰められた書類の山だった 1番上に置かれている書類には「事業拡大計画」と大きく見出しが記されている 『…このご時世に事業拡大計画って… …この会社馬鹿じゃないの…』 そう思い適当にページをめくってみると、そこに異物を発見した 金目の物ではなかったが、多少なりとも興味を引くものではあった それが何であるかは手に取らずともわかる 手の平サイズの長方形の紙箱で 『うすうす』 と文字がプリントされていたからだ 『…これが重要書類かよ…』 アルカイダは、すでに第二段階に入っているピヨをチラリと横見し、 「…おまえは弟だお」 と、小さく呟いた
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