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グレイは階段を上がらずに、シエルとラウルの側に立つ。 「…そのちっこいマヌケそうなのがシエルか?」 初めに口を開いたのは、金髪のショートカットに緑の瞳をした青年。 「なッ…!」 この人失礼過ぎる! 「シエル…!…落ち着きなさい。」 「ッ……はい。」 シエルは生まれてこの方侮辱をされた事が無かった為、ラウルが止めなければ危うく力を使用する所であった。 そんな中、朗らかに笑う一人の人。 「フォッフォッフォッ、若いのは元気があっていいですのぅ。…いやはや、ルカが失礼したなシエル殿。」 「いえ…それより、ルカって…」 すると側にいたグレイが思い出したように話しかけてきた。 .
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