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グレイが次に目を留めたのは、ヨシュアだった。 「このおじいさんは、ヨシュア殿です。神の代理人と言われ、ルカ殿よりも強大です。見た目に騙されてはいけませんよ。」 「グレイ殿、そんなに褒めても何も出ませんぞフォッフォッフォッ」 ヨシュアが笑うと白い髭もふわっと揺れる。 「褒めたつもりはないんですけどね。」 「…グレイ、一人一人の説明なんていいだろう。見回りの時間が近付いている。」 機嫌悪そうに口を開いたのはカイル。火の天使とされていて、髪は燃えるように紅く、瞳は黄色に輝いている。 「いやしかしカイル殿…」 グレイの困ったような声にシエルは慌てて言う。 「あのッ…やっぱり大丈夫ですから。本題に入って下さい。急いでいるようですし…」 .
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