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ラウルとシエルは、無事城門へと辿り着いた。
城は、頑丈に守護天使に警護されている。
その中の、門を警護している守護天使にラウルが話しかける。
「大天使様から呼び出しがあった。通してくれ。」
警備中の守護天使はハッとしたが、直ぐに表情を元に戻す。
「これはこれは、守護天使二番隊隊長ラウル様。どうかなさいましたか?」
「…私の弟が、大天使様に呼び出された。心配で付いて来たまでだ。…通してくれるか?」
「いや…しかし。…通るには通行証が無ければ、誰も通せないのです。すいません…。」
困った顔をして頭を下げる守護天使。
そんな時――
「ラウル殿とシエル殿を通して下さい。私が呼んだのです。」
よく響く男性の声がした。
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