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「……追い詰めたぞ」
青白い渦が巻く空間に蒼い髪の若い男性の声が響く。
「くそ……やってくれますね……」
血のような真っ赤な眼をした男が低く響いた声で呟く。
「貴方もここまでですね!」
長い金髪の髪をなびかせ、女性が叫ぶ。
今この空間に確認できる人物は四人。
それぞれが不思議な武具をもち、戦いの激しさを物語るように大小様々な傷がついている。
「これで……終りだ!!」
蒼い髪の男性が手にした戟を構え赤い眼の男に斬りかかったそのとき。
ドォン!!
「ぐぁ!」
突然空間が歪み、爆発した。
「フ……フハハハハハ!天は我に味方せり!!」
そう言うと男は空間を切り開いた。
「しまった!」
女性ともう一人の少年が反応した時にはもう男は消えてしまっていた。
「くそ、逃げられた!」
「それより手当てを!」
蒼い髪の男性に女性が近づこうとしたが……
ドォン!!
「うわ!」
また空間が爆発した。
「!、やばい!空間がねじまがる!!」
「うわぁ!」
大きな穴が開き、三人は飲み込まれ消えていった……。
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