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「おい!大丈夫か!!」
ロイドは倒れている人を起こし問いかける。
見ると倒れている人は、ロイドより少し年上に見える、緑を基準とした服を着た黒い髪の青年だった。
「ひどい怪我だ……。」
ジーニアスがつぶやく。
青年は所々に傷をおっていた。
「うぅ……。」
青年はうめき声をあげ眼をさました。
「よかった!眼が覚めた!?」
ジーニアスが跳ねるように喜ぶ。
「アンタ、名前は?」
ロイドが問いかける。
「……コウメイ」
「なんで倒れてたの?」
「……分からない」
「分からないって、じゃあどこから来たの?」
「……分からない」
「……もしかして……記憶喪失ってやつ?」
「そうみたいだな」
ジーニアスの後にコウメイは答える。
「そうみたいだなって……」
ロイドがつぶやいたその時だった。
キシャー!!
蛇型の魔物が十匹ほど現れロイド達を囲んだ。
「い、いつの間に!」
「くそ!いくぞ!ジーニアス!!」
そう言うとロイドは腰にある双剣を引き抜き魔物に向かって行った。
「はっ!とりゃ!魔神剣!」
切り下ろし、横払いの連繋の後に斬撃を飛ばす特技を放って二匹の魔物をしとめた。
「くらえ!アクアエッジ!!」
詠唱が終わったジーニアスの魔術が二匹の魔物をしとめた。
「どうだ!!」
「!いけない!コウメイさんが!!」
残りの魔物がコウメイに襲いかかる。
「はっ!」
コウメイは掌に乗るくらいの玉をだし、それに力を注いだ。
すると玉から柄が出て刃が伸び一本の刀になった。
「はっ!せい!」
コウメイは刀を振るい次々魔物を倒していった。
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