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ディザイアンが立っていた所は町の掲示板。
そこで三人は……。
「……。」
一人は言葉を失った。
「「アッハハハハハ!!!」」
二人は爆笑した。
「よかったねロイド。これなら見つからないよ!」
「複雑な気分だ……。」
ディザイアン達が貼っていったのはロイドの手配書だった。
しかし……。
「恐ろしく似てないな。」
コウメイが涙目をこすりながら言った。
「もういいからコレット達の情報を集めよう……。」
何か諦めたようにロイドが言う。
「じゃあ俺は宿屋で休ませてもらうよ。ここまでありがとな。」
「大丈夫なの?記憶喪失なのに?」
ジーニアスが心配した口調でコウメイに問いかける。
「まぁ何とかなるだろ。困ったことがあったら会いに来いよ!」
「「……それはこっちの台詞だろ!」」
「ハハハ。そうだな!まぁまた会おうや!」
そう言うとコウメイは宿屋の方向に歩いていった。
「何だったんだろうな。アイツ。」
「面白い人だったじゃない。悪い人ではなさそうだったよ。」
離れていくコウメイの後ろ姿を見てロイドとジーニアスがつぶやく。
「それにしても、強かったな。」
ロイドは砂漠での戦いを思い出してあらためて思う。
「うん。記憶喪失なのにね。」
ジーニアスも同感してロイドの発言にうなずく。
「まあいいさ。コウメイはコウメイだ。それより早くコレット達を探さなきゃ!」
「うん。そうだね!行こうロイド!」
「オウ!!」
そう言うと二人はトリエットの町を歩き出した。
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