王国都市『Pantheon』

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        「アイラ・ローレンスだと・・・?」     「一年前・・・一匹狼を貫いていた  『孤独の陽炎』・・・。」         男達がざわめきだす アイラは目を伏せる     「昔の話です。」     男の頭から足を退ける     「聞いた事があるぞ・・・  『孤独の陽炎』は、一人の少女 に説き伏せられたって・・・。    三年前の『漆黒の王』と『堕天 使』の戦いに参加した少女・・・ 。」     男達は凛を見る 凛は頭を掻いている         「『堕天使の一輪華』・・・。」         凛は『桜花』を持ち、前に出る。男達は一歩下がる     「さてと・・・どうする?  ドアと床の修理代を払って帰っ てほしいんだけど・・・。    拒否するなら・・・。」               キン・・・         刀を数センチ抜く 男達は後ずさる     「わかった!!修理代は払う!!  悪かった!!」     「すぐに出ていくから許してくれ !!」     倒れている男を起こし、財布を取り出す     「ほら!!ここに置いとくよ!!  悪かったな!!」     財布を机に置く 凛は男達を見据える     「見逃してやるよ。  ただ、今度悪さしてるとこを見 たら・・・。」     刀を抜き、刃を向ける 男達は冷や汗をかく     「わかった!!  じゃ、悪かったな!!」     ドアを開けて急いで出て行く 凛は財布を拾いあげる     「とんだ屑共だ。」     「あぁ・・・。  治安が良いとは言えねぇな。」    ルシフェルに答えながら机にもどる     .
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