王国都市『Pantheon』

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    「さてと、馬鹿共も消えたし。  アイラさん、依頼の説明頼むわぁ 。」     凛がやる気なさそうに言う ルシフェルは呆れてため息をつく     「はい。  えーっと、今回はここから158キ ロ離れた村からのようです。」     書類を見ながら話すアイラ 詳細が載った物がとどいたようだ    「依頼内容は、村の近くの森に屍 が出始めたので、討伐をお願い しますとの事です。」     アイラは書類を凛に渡す めんどくさそうに受け取る凛     「また屍かよ・・・。  ゛あの日゛以来、集団行動する ようになっちまったからな。」    「フン、何匹出て来るかわからんし な。  応援を頼んだらどうだ?」     屍は行ってみないと数がわからない。 増える可能性も出て来る     「そうだなぁ・・・ヴァンさんに頼む のも悪いし・・・。  あ、ゼルさんに頼むか。」     「『Heven・Gate』のマスターか  たしかKランクの奴だったな。」     ここからそう遠くない場所にゼル・ロギンスのギルドがある 年齢は51 なかなか豪快な人らしい     「フム・・・わがまま言ってる時間は ないな。」     「失礼だぞ・・・。  じゃあアイラさん、連絡取ってく れる?」     凛はアイラに目を合わせる アイラはルシフェルの声が聞こえない しかし、ニッコリと微笑む     「そう言うと思いましたよ。  既に連絡はとってあります。  現地集合らしいですよ?    留守番は任せて下さい。」     手際のいい仕事 凛にとっては大助かりだ     「サンキュー!!  さてと、行くかルシフェル。」     「フン・・・馬鹿娘、ミイラ取りがミイラに なるなよ。  しかし、実際なったら面白いが な。」     憎まれ口をたたくルシフェル 凛はニッと笑い外に出る 空は晴天だ     .
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